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世界展望

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人身売買の取り締まりが行なわれた最初の1年半に,「中国の警察は誘拐された女性1万621人,子ども5,896人を解放した」。また1万5,673人もの容疑者が拘束された。―チャイナ・デーリー紙,中国。

「過去2年間にケニアでは教員1,000人以上が女子生徒に対する性的虐待のために解雇された。……内密が守られる全国規模の電話相談により,問題がこれまで考えられていたよりも広範に及んでいることが明らかになった」。―デーリー・ネーション紙,ケニア。

ある調査によると,日焼け用ベッドを使用してきた人は黒色腫になる危険が,一度も使ったことのない人と比べて75%高くなることが判明した。日焼け用装置を50時間以上使用した人の場合は,黒色腫を発症する危険が2.5倍ないし3倍になる。―「がん疫学・生体指標・予防」誌,米国。

結婚を控えているカナダの女性で,「結婚まではセックスをしないほうがよいと考える人は8%に過ぎない」。また,「カップルの74%は結婚する前から一緒に住み始めている」。―「ウェディングベルズ」,カナダ。

汚染された水の危険

国連の報告書によると,「今日,汚染された水によって死亡する人は,戦争を含むあらゆる形態の暴力によって死亡する人を上回っている」。国連によると,毎日200万㌧の汚染物質 ― 農業廃棄物や産業廃棄物や下水など ― が川や海に流され,病気を広め,生態系を損なっている。さらに,水に関連した病気のために,5歳未満の子どもが20秒に一人の割合で死亡している。国連環境計画の事務局長アヒム・シュタイナーはこのように言う。『世界じゅうの人々が健康に暮らすには,汚染物質の管理という点で全員がもっと賢くなり,良い判断をする必要がある』。

歌で言語機能を回復

脳卒中で失語症になる人も,話す能力を歌によって取り戻す場合がある。神経科医は,脳卒中の患者に対し,伝えたい考えをリズムやメロディーに合わせて歌ってみるよう勧めている。メロディック・イントネーション・セラピーとも呼ばれるこの治療法は,目覚ましい成果を上げている。15週に及ぶ治療の後,「患者は歌った言葉を徐々に話すことができるようになる」と,ウォールストリート・ジャーナル紙は説明している。

『急増するカンニング』

カナダで大学1年生2万人を対象に調査が行なわれた。カナダ学習協議会によると,その調査の結果,73%が「高校在学中にレポートなどの課題に関連して重大な不正行為を1回かそれ以上働いたことを認めた」。ある大学は,2003年から2006年にかけてカンニングや盗用の件数が81%増えたと報告している。カナダ学習協議会の会長ポール・カポン博士は,「過去10年に,インターネットやハイテク機器によってカンニングは急増した」と述べている。